さて、ここで、大先輩のザ・ヘイターズの登場です。
昔はサンフランシスコ近辺ベイエリアが拠点だったそうですが、今はロサンゼルスで活動するザ・ヘイターズ。GX・ジュピター・ラーセンのこのプロジェクトもなんと来月35周年をもうすぐ迎えるようです。ザ・ヘイターズの名前を知ったのは確か、美川さんの書いたノイズの文章だったと思います。銀星倶楽部だったかな? そして昔、ザ・ヘイターズのライブを難波ベアーズで見たことがあります。そのときは覆面をして、ピックアッップのついたパンチで紙にひたすら穴を開け続けるノイズを演奏してくれました。不毛さが反復され、それが何とも豊穣な音塊となるさまは、先週見たライブでも健在、ただただ素晴らしいです。ええ音でした!
ビデオからでは逆光で判然としませんが、楽器はスーツケースにポンプで空気を送り込む構造になっていてました。吸い込まれるです。この貫禄。大尊敬です。
GX・ジュピター・ラーセン氏に初期の音はどんなだったのと尋ねたところ、最初のアルバム、”In the Shade of Fire”のリマスターCDをいただきました。聴いてみますとやはり現在まで続く初期衝動がそこにありました。
何十年もノイズを続けておられ、素晴らしい音を紡ぎつづける方々たち。そしてそれを見て育つ若手がもっともっと出てくれば、もっともっと楽しくなるのです!